映画「愛しのフリーダ」
私の毎朝の楽しみ、「BARAKAN MORNING」 に主人公のフリーダ・ケリーさんが出演され、
バラカンさんがインタビュー後「初めて会ったとは思えない」と感想をおっしゃっていたので、
内容と人柄にとても興味を持って、見に行きました。
映画(ドキュメンタリー)は、昼休みに新進バンド・ビートルズが出演する「キャヴァーン・クラブ」に通いつめる17歳の会社員の女の子が、
マネージャーのブライアン・エプスタインから秘書兼ファンクラブの責任者に選ばれ、
グループの解散まで11年間をメンバーとともに駆けぬけます。
ビートルズ解散以後、この映画ができるまで何も語らなかったフリーダが初めて語った内容とは・・・
衝撃的、暴露話はありません。
それでも、イギリスの一地方で活動するグループが世界を変える「現象」になるまでの、
「夢」としか言いようのない日々が、ファンレターの爆発的な増え方や、
リバプールへ凱旋した時の市民の大歓迎ぶりなどで描かれます。
ごく近くで見た4人の素顔や、彼らの家族、ガールフレンドの話はとても魅力的ですが、
話をするフリーダの親しみやすさ、誠実さのほうがより明らかに浮かび上がってきます。
まだ社会に出て2,3年しかたたない女の子が、
気難しいボス・エプスタインとの仕事をこなし、
世界中から届く、膨大な量のファンレターに書かれた希望に、びっくり仰天するほど真面目に応えていきます。
「自分もファンだから、ファンの気持ちがわかるのです」と彼女は笑いながら答えます。
好きなことだから、できる限りの努力をする。
仕事だから、厳格に、真面目に取り組む。
フリーダは17歳の時から今現在まで、同じ姿勢で働き続けています。
厳しそうな人かというと全く逆で、笑顔がとってもチャーミングで、気さくな話しぶりで、
どんどん彼女に魅せられていきます。
劇的な展開のあるストーリーではありませんが、
ビートルズがどんどん有名になり、夢をかなえていく様子は、
その時のフリーダやファンたちの希望にあふれた気持ちを一緒に味わうようです。
ビートルズ解散後、フリーダは華やか(に見える)な過去を完全に封印し、
平凡なようで、波乱万丈な人生を送ります。
その一日、一日が今のフリーダの素敵さ、魅力を作っているのでしょう。
フリーダを見ていると、ふわーっと暖かい、幸せな気分になります。
一方、私自身の、自分に大変甘い性格、生活をちょっと反省させられます。
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