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本を読んだりする-「アフリカの女王」とわたし

夜であれ、昼であれ寝る前は必ず本を読む。
4・5年前は流行のミステリーやホラーをよく読んでいて、
よく人と貸し借りもしていたが、
その後はあまり流行を追わなくなった。
第一にhon-nekoがどこにいようとも
毎週最低4・5冊買うので、私まで買うと本当に本に埋もれてしまう。
第二にhon-nekoの蔵書をよく見ると、
私が読んでも面白そうな本が案外ある。
・・・とはいっても、推理小説の古典(一冊100-200円で手に入る)や、
落語(家)に関する本は買っていましたが。

最近hon-nekoが本の詰まった段ボール箱を
ひっくり返した山の中から偶然見つけた一冊が、
『「アフリカの女王」と私』
著者はキャサリン・ヘプバーン。
なぜ彼がこの本を持っているのか、皆目見当つかない。
彼は格別映画好きというわけではない。
実はK・ヘプバーンのファンなのか、「アフリカの女王」を見たのか?
それとも副題にでてくる
「ボギーとバコール、そしてジョン・ヒューストン」?

私はこの有名な4人の映画を一本も見たことがない。
が、あまりにも有名な4名が主要な登場人物のようだし、
読む本もないということもあって、読み始めることに。

4度のアカデミー賞主演女優賞に輝く大・大女優ながら、
全く飾らぬ人柄であるとは、何かで読んで知っていた。
が、ほんっとーーーに飾らない人であるようだ。
この本が書かれたのは、映画を撮影してから30数年後のことであるが、
そんなに心境や体調まで書いちゃっていいの?!
というぐらい、本音に相当近いものが書かれている。

だが、暴露本とは全く違う。
随分年月がたって書かれたものなのに、
自分の時々の心境、登場人物及びアフリカの描写が、
実に生き生きして、軽やかである。
明るいユーモアにあふれている。

まず面白く興味深かったのが、
これほどの大女優が、この映画に関しては、
脚本や監督にかなりの不信感を抱きつつ、撮影に入っていることだ。
まず原作を読まされ、豪華な共演陣にひきつけられ引き受けたのだが、
脚本がぐずぐずだったり、
その脚本にまじめに取り組んでいるように見えない、
J・ヒューストン監督の人柄にかなり不満を持っている。
(脚本を書いたのはJ・ヒューストン本人+脚本家)
一度引き受けたものは最後まで降りない、という心がけはさすがだが、
現代のハリウッドの大スターなら、脚本がだめな時点で、
降りちゃうのではないだろうか?

さらにびっくりしたのが、
彼女はお父さんも妹も泌尿器科の医師だったらしいが、
その臓器周辺に関連する記述がなんだかえらく多い!?
この映画の撮影のため、ヘプバーンはアメリカ→ロンドン→
アフリカ各地→ロンドンと長距離移動するのだが、
移動中のお手洗いの確保に四苦八苦する。
よくいますね、お手洗いに行けないとなると、
普段より余計に行きたくなる人。
今時の、自分の健康状態を切り売りするタレントも真っ青である。
もちろん表現はユーモアに包んであって、下品にはなっていません。

それより、一番読ませるのは
ヘプバーンのその時々の心の動きである。
不信感だらけだったヒューストン監督とも
彼の天才的な演技指導からだんだん打ち解けて、
「なんだか憎めない奴」と思えてくる。
最後には狩りに同行するようになる。
女優らしいちょっとわがままなところや、
自分の言ってしまったことに反省するところが、
ヘプバーンという大女優にとても親近感を抱かせ、
旅先からの友達の手紙を読んでいるような気分にさせる。

アフリカの風景や共演者・スタッフの描写もとても興味深い。
映画はぜひ見てみたい。
でもその前に、もう一回ゆっくり読んでみようと思わせる一冊です。

※私が読んだのは、
文春文庫 キャサリン・ヘプバーン著
芝山幹郎訳 
「アフリカの女王」とわたし

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コメント

最近は私も本を読む時間がなかなかなくて・・たまるたまる。寝る前にちょっと開いてみるんだけど、1ページ読むと寝ちゃってます。夫は本ばっかり読んでいる人間なので、家は本であふれかえってます。

momoronさんのご主人様も、本が大好きなんですね。
うちも買った本は絶対手放さないので、
北京・名古屋(トランク)・大阪に分散しておいてあります。
いつの日か一箇所に集めると・・・ぞぞっ!!

日本にいるときは、移動中によく読んでいたのですが、
それでも座れると10分ぐらいで寝ていました。

キャサリン・ヘップバーンと聞いては書かずにはいられません!
私の最も好きな映画。「旅情」。
この映画を見て絶対ベニスに行こう!と思いました。まだそれは実現していませんが、ローマへ行ったときには映画を思い出し、赤いベネチアングラスを買ってしまいました。ラストシーンのくちなしの花と彼女の万感を込めた手の振りは必見です。

キャサリン・ヘプバーンは、中年期・老年期にも代表作があるのがすごいですね。
近年日本映画しか見ていない私ですが、
キャサリン・ヘプバーンは見ることを検討します、はい。

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